「どうして私はこんなに片付けられないんだろう…?」
何度もそう悩んできた私が、少しずつ捨てることを覚えて感じた「心の変化」と「暮らしの軽さ」。この記事では、片付けが苦手だった私が実際に手放してラクになったものリストや、迷ったけれど捨ててよかったもの、そして考え方のコツまでリアルにご紹介します。「片付けられない自分」から卒業したい方のヒントになれば嬉しいです。
なぜ私は片付けが苦手なのか?自分自身と向き合ってわかった原因5つ
1. 「もったいない精神」が強すぎる
「まだ使えるのに捨てるなんてもったいない」と思ってしまうのは、日本人にとってとてもよくある感情です。私自身も、小さなガラクタ一つにも「これはどこかで使えるかも」「もしかしたら役立つかもしれない」と考えて、なかなか手放すことができませんでした。でも実際には、その“使えるかも”が現実になることはほとんどありません。むしろ、そのものがスペースをとってしまって暮らしの快適さを奪っていることに気づきました。「もったいない」は“今の自分に必要かどうか”で判断することが大切だと実感しています。
2. 捨てると後悔しそうで怖い
「あとでやっぱり必要だったらどうしよう」という不安も、片付けられない大きな理由の一つでした。私は昔から慎重派で、未来の可能性に備えて物をとっておく癖がありました。でも実際に、捨てたことで困ったことはほとんどありません。むしろ、必要になればまた手に入る時代。ネット通販もあるし、レンタルもある。そう思ったら、不安が少しずつ減って、手放す決断ができるようになりました。
3. 思い出が捨てられない
学生時代のノートや手紙、旅行先のパンフレットなど、思い出の品は感情が強く結びついているため、手放すのがとても難しいです。でも、思い出そのものは心の中に残っていますし、写真に撮って保存すれば、物自体は手放すことができます。私はアルバムアプリを使って、思い出の品をデジタル化することで、場所を取らずに思い出を残す方法を取り入れました。これだけでかなりのスペースが空き、気持ちもスッキリしました。
4. 完璧主義が邪魔をする
「一気に全部片付けなきゃ」「どうせやるなら徹底的に」と思う完璧主義の性格も、片付けを先延ばしにしてしまう原因でした。大がかりな整理整頓をイメージすると、始める前から疲れてしまい、結局手をつけられないことが多かったです。今は「今日は引き出し1個だけ」「10分だけ片付けよう」と小さな目標に切り替えることで、少しずつでも前に進めるようになりました。
5. 片付ける時間がないと感じている
「忙しいから片付ける時間がない」と思っていると、ますます散らかっていく悪循環に陥ります。でも実際は、少しだけスマホを見る時間やテレビを見る時間を片付けに回せば、意外と進むものです。私はタイマーを5分だけセットして、その時間だけ片付ける「タイマー片付け」を習慣にしました。すると5分では足りなくなって、結局15分くらいやっていることも。短時間でもやれば結果が出ると分かったことで、時間がないという思い込みも少しずつ解消されてきました。
実際に捨ててラクになったものリスト5選
1. ボロボロのタオルや靴下
「まだ使えるから」とついつい残してしまいがちなボロボロのタオルや穴あき靴下。でも使うたびにテンションが下がるアイテムでもあります。思い切って全部処分し、新しいものに入れ替えたら、毎日が快適に。タオルは掃除用として最後に活用してから捨てれば罪悪感も減ります。清潔感と気持ちの軽さ、どちらも手に入った捨て活でした。
2. 使っていないノベルティグッズ
イベントでもらったボールペン、マグカップ、エコバッグ…。無料で手に入れたけど、一度も使っていないノベルティが溜まっていました。しかも統一感もないので引き出しがごちゃごちゃに。使っていないものは手放すと決めて整理したら、収納もすっきり。結局、気に入ったものだけを使うのが一番心地よいと気づきました。
3. いつか着るかもと思っていた服
「痩せたら着よう」「部屋着に使えるかも」と残していた服。実際には全く着ないまま何年も経っていました。1年着ていない服は今後も着ないと割り切り、リサイクルに出したらクローゼットがスカスカに。お気に入りだけを残すことで、毎朝の服選びも楽しくなり、無駄な買い物も減るという嬉しい変化がありました。
4. 古い書類やレシート類
レシート、明細、古い保険の書類など、見返すこともないのに溜まっていく紙類。思い切って「使わないもの」「期限が過ぎたもの」は全部処分しました。スキャンして保存すれば安心だと分かり、紙の山がなくなることで心もスッキリ。今では書類はすべてカテゴリごとにファイルして、定期的に見直すようにしています。
5. 使っていないスマホグッズやコード類
スマホを買い換えるたびに増えていくコード、アダプター、使い方のわからないパーツ類…。これらも引き出しの中を圧迫していました。「今使っている機種に対応していないもの」はすぐに手放すと決めて整理。残したものはラベリングして収納。これで探し物のストレスがなくなり、使いたいときにすぐ取り出せるようになりました。
なた:
これだけで迷わない!私が実践している「残す」「捨てる」の判断基準
1. 最後に使ったのはいつかを考える
物を手に取ったときに「これ、最後に使ったのはいつだっけ?」と自分に問いかけることで、使用頻度がはっきりします。半年以上使っていなければ、その後も使わない可能性が高いです。私は1年以上使っていない物は「今の自分に必要ない」と判断するルールを作りました。この基準を設けたことで、迷わずに判断ができるようになりました。
2. 同じものをもう一度買いたいか考える
「もしこれを捨てた後、もう一度買いたいと思うか?」という質問を自分にしてみると、本当に必要なものかどうかが見えてきます。私はこの問いを使って、多くの服や小物を手放しました。特に安かったからという理由だけで買ったものは、同じものをもう一度買いたいとは思わないケースが多いので、手放して正解でした。
3. それを持っていて嬉しいかどうか
持っていることで気分が上がる、見ると嬉しい、そんな物は残す価値があります。でも、「なんとなく残している」「見るとモヤっとする」ような物は、感情の負担になっていることも。私は部屋の中にある物を一つひとつ手に取りながら、心が軽くなるか重くなるかを基準にするようにしました。シンプルですが、驚くほど効果的な判断基準です。
4. 他で代用できるかどうか
同じような用途のものが他にもある場合は、ひとつに絞っても十分です。たとえば、何本もあるハサミ、複数の調理器具など。私は「一軍だけ残す」と決めて、他は人に譲ったり処分したりしました。結果的に収納スペースが空き、出し入れもスムーズに。暮らしの質が上がる実感がありました。
5. 今の自分に必要かどうか
「いつか使うかも」ではなく、「今、必要かどうか」が判断のカギです。私は「今の暮らし」「今のライフスタイル」に合っているかどうかを考えるようになってから、手放す基準が明確になりました。過去の自分ではなく、今の自分にとって必要なものを選ぶ。これが本当の意味での“片付け”なのかもしれません。
捨てるか迷ったけど思い切って捨ててよかったものたち
1. 昔の趣味グッズ
過去に夢中になっていた趣味の道具って、なかなか捨てづらいですよね。私の場合は、アクセサリー作りやスクラップブック、手芸など、色々な趣味をかじっては道具や材料だけが残っていました。「いつかまた時間ができたら…」「再開するかもしれない」と思い込んで保管していましたが、気づけば5年、10年と経過していて、押し入れの一角をずっと占領していました。思い切って中身を全部出して、今の自分が「ワクワクするか」「続けたいか」をひとつひとつ確認。残念ながら、心はもう動きませんでした。
そこで、まだ使えるものはフリマアプリに出品したり、地域の掲示板で譲ったりして処分。結果として、誰かに活用してもらえる嬉しさと、スペースが空く爽快感を同時に味わえました。趣味は変化していくもの。過去の自分に縛られず、今の自分に必要なものだけを残す勇気が、暮らしを軽やかにする第一歩でした。
2. 高かったけど使っていない家電
「これ高かったのに…」という気持ち、誰にでもあると思います。私も奮発して買ったミキサーやヨーグルトメーカー、ホットプレートなどがキッチンの奥に眠っていました。買った当時は料理にハマっていて、毎日のように使うつもりだったんです。でも、だんだんと時間が取れなくなり、使わないまま1年以上が経過。処分するたびに「お金を無駄にした」という罪悪感がありました。
でも実は、それらが場所を取っていることが逆にストレスになっていたことに気づいたんです。何かを取り出すたびに邪魔になり、使わないのに捨てられないという状態が続いていました。そこで「高かったけど今は使っていない」「誰かが使ってくれるならその方がいい」と考えを切り替えて、家電リサイクルショップに持ち込みました。驚いたのは、それらが意外と高く買い取られたこと。「処分=損失」ではなく、「手放して得る」こともあるんだと実感しました。
3. 壊れているけど直す予定だったもの
「これは壊れてるけど、直せば使えるから…」と、ずっと取っておいた電化製品や家具、小物たち。私の家にも、ボタンの取れたコート、スイッチが入らない加湿器、画面が割れたタブレットなど、「いつか直す予定」のものがたくさんありました。でも、その“いつか”は永遠に来ないことが多いですよね。
私はこの問題に対して「期限を決める」という方法を取りました。「来月の◯日までに直さなかったら処分する」と決めることで、行動するか手放すかの選択を迫られます。期限を過ぎたものは、感謝を込めて処分。壊れたままの物が目に入らなくなっただけで、空間が一気に前向きになりました。捨てること=失敗ではなく、今の自分の行動に合った選択をすることが、本当の意味での整理なんだと感じました。
4. SNS用に買ったけど使わなかった雑貨
おしゃれなインスタグラマーやYouTuberが紹介しているアイテム、ついつい買ってしまった経験ありませんか?私も、見た目が可愛いマグカップや北欧風のインテリア小物、写真映えするキッチングッズを「私も使ってみたい!」と買っていました。でも実際に使ってみると、自分のライフスタイルに合わなかったり、サイズ感が合わなかったりで、すぐに棚の奥に…。
「見た目重視」で買ったものは、使わないとすぐに邪魔になることが多いと気づきました。しかも、それらが視界に入るたびに「無駄遣いしてしまった…」と自己嫌悪にも。今では、SNSはあくまで参考程度にとどめ、「自分にとって本当に必要か」「使いやすいか」を優先するようにしています。不要になった雑貨は、SNSで「使ってくれる人募集」として譲ったり、メルカリで出品。自分に合わないものは、誰かにとって宝物になるかもしれません。
5. 懐かしいけど置き場に困っていた思い出品
子どもの頃のアルバム、部活のトロフィー、初めて行った海外旅行のパンフレット…どれも思い出が詰まっていて、捨てるなんて考えられないものばかり。でも実際には、箱にしまったままで何年も見返すことはなく、部屋の収納を圧迫していました。私はこの問題に対して「思い出を“形”で残すのではなく、デジタル化して心に残す」方法を選びました。
写真を撮ってGoogleフォトやクラウドサービスに保存し、コメントを添えて思い出アルバムを作成。それだけで気持ちが整理できて、手放す勇気が持てました。もちろん、どうしても手元に置いておきたいものは数点だけ残しましたが、「これは未来の自分にとって本当に必要?」という視点で選びました。思い出は、物がなくても心に残ります。自分の気持ちを整理するという意味でも、非常に大きな一歩になりました。
「片付けられない自分」を責めない!気持ちがラクになる思考法
1. 片付けは一気にやらなくてもいい
片付けというと「一日で一気にやるもの」と思いがちですが、それがプレッシャーになって動けない原因になることも。私は「今日は1引き出しだけ」「10分だけやる」と小さな目標に分けて実践しています。これならハードルが低く、毎日少しずつ片付けが進んでいきます。続けることで「できた自分」が積み重なり、自信にもつながります。
2. 捨てられない自分も受け入れる
「なんでこんなもの捨てられないの?」と自分を責めてしまうと、どんどん片付けが苦しくなってしまいます。私は「捨てられない理由があるのは当たり前」と受け入れるようにしました。感情がこもっているものを手放すのは、誰にとっても簡単なことではありません。自分を責めるより、自分の気持ちに寄り添ってあげることが、片付けを続けるコツです。
3. 「迷う」は「手放しどき」のサイン
手に取ったときに迷ったら、それは「今の自分に必要ないかも」というサイン。即決できるものは、だいたい必要なもの。迷ったら写真を撮ってから手放す、保留ボックスに入れて1ヶ月後に再確認するなど、ワンクッション入れることで冷静に判断できるようになります。私は「迷ったら仮置き」のルールで、物との距離を測るようにしています。
4. 片付けは「自分を整える」ための手段
ただ部屋をキレイにするだけではなく、自分の気持ちや考え方まで整うのが片付けの魅力です。私は、片付けをするたびに「本当に大切なものは何か」を見直すことができました。物を手放すことで、過去への執着や不安を手放すこともできる。片付けは、自分の心をリセットする大切な時間だと気づきました。
5. 小さな成功体験を積み重ねる
「今日はこれだけ捨てられた」「引き出しが1つ空いた」そんな小さな成功体験を意識して積み重ねることが、片付け習慣を続けるコツです。私は、片付けのたびに写真を撮ってビフォーアフターを記録するようにしています。振り返ってみると、自分の頑張りが見えて自信にもつながります。片付けは一歩ずつで大丈夫。続ければ、必ず変わっていきます。
まとめ
片付けが苦手だった私が、少しずつ捨てることを覚えて、気持ちも生活も大きく変わりました。「もったいない」「後悔するかも」という不安を乗り越えるには、自分なりの判断基準と考え方のコツが必要です。そして、何よりも大切なのは「片付けられない自分を責めないこと」。完璧じゃなくても、少しずつでも、進んでいる自分を認めることが、長く続けるカギです。
あなたも今日、引き出しひとつから始めてみませんか?