スマホから音が出ない！原因と解決方法を徹底解説【初心者でも安心】

「急にスマホから音が出なくなった！」そんな経験はありませんか？
動画を見ようとしたのに無音、着信音が鳴らずに気づけなかった、アラームが鳴らないせいで寝坊しそうになった…といったトラブルは、誰にでも起こりうる身近な問題です。突然音が出なくなると「壊れたのかな？」「修理しないとダメかも」と不安になりますが、実はその多くが簡単な設定や接続の問題によるもの。ほんの少し確認するだけで、すぐに直せるケースがとても多いのです。

この記事では、スマホの音が出ないときに考えられる原因と、専門知識がなくてもできる解決方法を5つ紹介します。どれも誰でもすぐに試せる内容ばかりなので、落ち着いて一つずつ確認してみましょう。もし試しても改善しない場合に備えて、修理やサポートを検討すべき状況についても解説しているので、最後まで読んでいただければ安心できるはずです。

「焦らず順番に試すこと」が解決の近道です。さっそく確認していきましょう。

音が出ないとき、まず最初に確認するべきこと

マナーモード／サイレント設定になっていないか？

スマホから急に音が出なくなったとき、最も単純で多い原因のひとつが「マナーモードやサイレント設定」です。特に外出先や仕事中に音を消して、そのまま解除し忘れるケースはとても多いです。iPhoneでは本体左側面にある小さなスイッチでマナーモードを切り替えられますが、カバンの中やポケットの中で知らないうちに切り替わってしまうことがあります。また、Androidでは通知バーを下ろしたときの「クイック設定」に「サイレント」「通知なし」といったモードが用意されていることがあり、意識しないまま触ってオフにしてしまう人も少なくありません。サイレント状態だと通知音や着信音はもちろん、アプリの効果音や動画の音までも出なくなるため、「故障かも」と勘違いしやすいポイントです。音量ボタンを押したときに「スピーカーに斜線マーク」が出ていないかどうかも確認してみてください。まずは最もシンプルな部分から確認することで、無駄に不安にならずに済みます。

音量がゼロになっていないか？

もうひとつ多いのが「音量ゼロ問題」です。スマホは「着信音量」「メディア音量」「通知音量」など複数の音量設定が独立していることが多いため、動画の音が出ないけどアラームは鳴る、LINEの通知音は鳴るけどゲーム音は聞こえない、といった状況が起こります。iPhoneの場合、「設定」→「サウンドと触覚」から、着信・通知音量とメディア音量を個別に調整できます。Androidでは「設定」→「音とバイブレーション」でそれぞれの音量バーを確認できるので、一度すべての音量を上げて試すと安心です。特に、音量ボタンを押しただけでは「通知音」しか変わらないケースもあるので要注意です。知らず知らずのうちに音量がゼロになっているのは意外と多く、「これが原因だったのか！」と気づく人は少なくありません。

Bluetoothがオンで外部スピーカーに繋がっていないか？

意外に多いのが「Bluetooth接続による勘違い」です。ワイヤレスイヤホンやスピーカーを使ったあとにBluetoothをオンにしたままだと、音がそちらに出力されてしまい、本体スピーカーからは無音に感じてしまいます。特にAirPodsなどは自動接続機能があるため、自宅に戻った瞬間に勝手に接続されていることがあります。実際には音が出ていてもイヤホンが近くにないので「音が出ない」と勘違いしてしまうのです。この場合の解決方法はとても簡単で、一度Bluetoothをオフにするか、設定画面から「接続済みデバイス」を確認し、不要な接続を解除することです。もし近くにワイヤレス機器があるなら、勝手につながっていないかも確認しましょう。

よくある原因①：イヤホンの抜き差しミス

差し込みが中途半端なままだと本体から音が出ない

有線イヤホンを使う人にとって最も多いトラブルが「イヤホンジャックの差し込み不良」です。一見しっかり差さっているように見えても、実際にはわずかに浮いていて、スマホ側は「イヤホンが接続されている」と認識してしまうことがあります。その結果、スピーカーから音が出なくなり、「故障かも？」と焦ってしまうのです。イヤホンを差し込むときは「カチッ」と奥まで入る感覚があるかどうかを確認しましょう。特にスマホケースが干渉しているときは注意が必要で、端子が奥まで入らず不具合の原因になります。

有線・無線（Bluetooth）どちらの場合も要チェック

無線イヤホンの場合でも同じようなことが起こります。Bluetooth接続が不安定だったり、一部だけ接続が残っていたりすると、スマホは「イヤホンに音を飛ばしている」と認識しているのに実際には聞こえない、という現象が起こるのです。よくあるのは、右耳用のイヤホンだけが接続されていて左耳用には出力されないケースや、音が途切れ途切れになるケースです。この場合は一度接続を完全に切断し、再ペアリングすると改善することが多いです。

イヤホンを一度完全に解除してみる

確実な確認方法は「イヤホンを完全に外す」ことです。有線ならケーブルを抜き、無線ならBluetoothをオフにしてみましょう。これでスマホ本体のスピーカーから音が出れば、原因はイヤホンにあったと判断できます。もしそれでも出なければ、別の原因を探す必要があります。なお、普段からよくイヤホンを使う人は、イヤホンジャックやBluetoothの接続状態を定期的に見直すことで、余計なトラブルを避けられるでしょう。

よくある原因②：アプリやブラウザ側の設定ミス

特定のアプリだけ音が出ない場合のチェック方法

「音が出ない」と一口にいっても、スマホ全体で音が出ないのか、それとも特定のアプリだけ出ないのかを切り分けることが大切です。例えばLINEの通知音は鳴るのにYouTubeの音だけ聞こえない、音楽アプリでは問題ないのにゲームだけ無音、という場合はアプリ側の設定が原因である可能性が高いです。アプリによっては「サウンドをオフにする」「通知を無効にする」といった設定項目があるため、知らないうちに触ってしまっていることもあります。

YouTubeや音楽アプリでの設定・ミュート状態

動画再生アプリは特に「アプリ内でのミュート設定」が原因になることが多いです。YouTubeではプレイヤー画面にスピーカーアイコンがあり、ミュート状態だと斜線が入ります。この状態ではスマホ本体の音量を上げても音は出ません。同様に音楽アプリでも、アプリ側で音量がゼロになっている場合があります。「本体設定」と「アプリ設定」が独立していることがあるため、両方を確認することが解決の近道です。

再起動すると直ることも

アプリが正常に動作していないだけで音が出ない場合もあります。特に長時間起動しっぱなしにしているとキャッシュが溜まり、動作が不安定になるのです。そんなときは一度アプリを完全終了し、再度立ち上げてみましょう。それでも改善しない場合はスマホ自体を再起動すると直ることがあります。簡単にできる対処法なので、困ったときにはまず試してみることをおすすめします。

よくある原因③：再起動で解消するソフト的な不具合

一時的なバグやエラーで音が出ないことも

スマホは小さなコンピューターです。そのため、一時的なバグやエラーによって音が出なくなることは珍しくありません。アプリの競合や一時的なシステムエラーなどが原因で音声出力が止まってしまうケースもあります。しかし、多くの場合は深刻な故障ではなく、一時的な問題であることが多いので安心してください。

電源を切って10秒待つ → 再起動の手順

もっとも効果的で簡単なのが「再起動」です。電源を切ってから10秒ほど待ち、再度オンにすることで内部のメモリやプロセスがリセットされ、正常な状態に戻ります。再起動するだけで音が出るようになったというケースは非常に多く、サポート窓口でも最初に勧められる方法のひとつです。「そんな単純なことで直るの？」と思うかもしれませんが、実際に効果は抜群です。

OSアップデートもチェック

もし再起動しても直らない場合は、OSのアップデートが必要かもしれません。古いバージョンのままでは、既知の不具合が修正されず残っていることがあります。設定画面から「ソフトウェア更新」を確認し、利用できる最新のアップデートがあればインストールしましょう。セキュリティ面でも重要なので、定期的なアップデートをおすすめします。

それでも直らない場合は…専門サポートや修理を検討

「スピーカーそのものの故障」の可能性

ここまでの対処法を試しても直らない場合は、スマホ本体のスピーカー自体が壊れている可能性が高いです。落下や水没によって内部のパーツが損傷しているケースや、長年の使用でスピーカー部分が劣化しているケースもあります。この場合は自分で解決するのは難しいため、修理や交換を検討する必要があります。

Apple公式／キャリア／メーカーサポートの相談先

iPhoneであればApple公式のサポートやApple Store、Androidであれば購入したキャリアのショップやメーカーのサポート窓口に相談するのが安心です。保証期間内なら無償で修理や交換を受けられることもありますし、有償でも正規の修理なら安全性が確保されています。非正規の修理業者に持ち込むのは安い反面、品質面でリスクがあるため慎重に判断する必要があります。

データのバックアップを忘れずに！

修理や交換を依頼する前に、必ずデータのバックアップを取りましょう。修理時には本体を初期化されるケースが多く、大切な写真や連絡先が消えてしまう可能性があります。iPhoneならiCloud、AndroidならGoogleアカウントを利用して簡単にバックアップできます。外部のクラウドサービスやパソコンに保存しておくのも安心です。万が一に備えて、普段から定期的にバックアップを取っておくことをおすすめします。

まとめ

スマホの音が出ないというトラブルは、多くの場合「設定ミス」「接続不良」「一時的な不具合」といった単純な原因で起こります。マナーモードや音量設定、イヤホンの抜き差し、Bluetooth接続、アプリの設定などを一つひとつ確認するだけで解決できることがほとんどです。再起動やアップデートを試すのも効果的で、深刻なトラブルでない限り簡単に直せるケースが多いでしょう。しかし、それでも改善しない場合は本体の故障が考えられるため、早めにサポート窓口や修理に相談するのが安心です。焦らず冷静に対応し、大切なデータを守ることも忘れないようにしましょう。